**みやび通信第3号(通刊第39号) 2002 (平成14) 年12月25日 発行:KAZU**
第 3 号
オークランドの動物
KIWI & TUATARA
今回はニュージーランドの国鳥キウイとムカシトカゲ。実物を見たことはあるのですが、さすがにオリジナルの写真がありません。Webに載せるのにさしさわりのないコピーを使いました。少し映像が悪いですが、まあとちらも有名ですから、だいたいのイメージは描いていただけるでしょう。
KIWI
ニュージーランダーが自らを呼ぶ時にも使われる程、親しまれている鳥。ニュージーランドの国鳥にもなっている。またMADE IN NEW ZEALAND を示すマークにも使用されている。
単一種ではなくサウスアイランドブラウンキウ イ、ノースアイランドブラウンキウイ、スチュアートアイランドブラウンキウ イの3 亜種を含むブラウンキウイとグレイトスポッティッドキウイ、リトルス ポッティッドキウイの3 種が知られている。
ずんぐりした体、長い嘴、頑丈な 足を持っているが翼は羽毛にうもれてしまう程小さい。メスはオスより大きい。 夜行性で果実、昆虫、ミミズなどを食べている。名前は鳥とは思えないオスの 甲高い鳴き声、と言うより叫び声に由来している。
キウイの鳴き声
メスは自分の体重の1/3 も ある大きな卵を産み、オスが抱いて孵す。
さて、オークランドでは動物園で見ることができます。ただご存知のとおり夜行性で、昼夜を逆転させてありますが、出会えるチャンスは三回に一度くらい。大阪天王寺動物園の方が確率は高いです。
TUATARA (ムカシトカゲ)
ムカシトカゲ目唯一の生存種。形はトカゲに似ているが、その骨格は225 万年前の化石の爬虫類に似ていて、恐竜よりも古い構造をしている。かつて はニュージーランド全土に分布していたが、今では北島の北東部の島々と 南西部ステファン島周辺の島々だけに見られ、かつては単一種だと考えら れていたが、最近の血液を使った研究で二種であることが発見された。
TUATARAのライフサイクルは実にのんびりしている。成熟したメスは4 〜 5年に一度卵を産みます。交尾の後8ケ月以上たって10〜14個の卵を産み 落とし土をかける。その時の気温に左右されるが8 〜16ケ月後に孵化する。高温だとすぐに孵化するが孵化率が悪く、低温だと時間はかかるが孵化する数が多くなる。繁殖可能になるまで10 年、その後40年位は 成長を続け体長60〜80cm、メスで450 g 、オスで700 g にまでになる。 100年は生きると言われている。
人間と共に侵入したネズミのために絶滅の 危機にたたされており、国をあげて保護活動がなされている。
TUATARAも動物園で見られます。こちらは昼間も活動しますし、隠れ家に入っていても中からこっそり覗けるようになっており、結構見られる確率は高いです。大きさといい、姿といい、爬虫類好きには見飽きない動物です。