**みやび通信第7号(通刊第43号) 2003 (平成15) 年4月25日 発行:KAZU**
第 7 号
ポフツカワとシルバーファーン
Pohutukawa & Silver Tree Fern
ニュージーランドには動物以外に植物でも独自の種類がたくさんあります。その中でも有名な二種を今回はご紹介します。
ポフツカワ Pohutukawa (Christmas Tree of New Zealand)
ニュージーランドクリスマスツリーとも呼ばれる、ニュージーランド原産の高木。海岸近くに多く自生しますが、庭や並木にも使われています。オークランドシティでも街路樹に使われているので、時期が合えば花を見ることができます。
日本にも園芸用に輸入されていますが、栽培が困難なため普及していないそうです。夏、クリスマス前後に真紅の花を多数着けます。ニュージーランドを代表する花のひとつで、絵ハガキやパンフレットにもよく登場します。
植物学的にはフトモモ科に属し、ブラシノキやユウカリ、熱帯果物のフトモモやレンブ、フィージョア、グァバなどと同じ科です。学名をMetrosideros tomentosaといい、日本では属名のメトロシデロスで出回っています。
ニュージーランドでは英語名よりもマオリ語のPohutukawaが一般的でOne Tree Hilの隣にあるCornwall ParkにはPohutukawa DriveというPohutukawaの並木道があります。
赤く目立つ部分は花弁ではなくて長い雄しべで、本来の花弁は見えません。
シルバーファーン Silver Tree Fern
日本と同様に南北に長くて温暖なニュージーランドでは、日本と同様にシダの種類が豊富です。愛好会レベルでは古くから日本とニュージーランドの交流があるくらいです。日本で800種、ニュージーランドで200種以上と言われています。木生シダ(Tree Fern) も多くオークランド周辺でも、庭や公園でよく見かけます。その代表種がシルバーファーンです。
シルバーファーンはニュージーランドを代表する木生シダで、葉の裏側がウラジロのように白いことからそう呼ばれます。高さが10メートルを越す巨木もあるそうです。
その葉はキウイと同様にいろいろなニュージーランドのマークとして使われています。一番は何と言ってもラグビーのオールブラックスのマーク。そして、観光客にとってよく目にするインフォメーションセンターのマークです。
実物を見るにはシティ周辺ではオークランド博物館近くのWinter Gardenのシダ園 (ここではちょっと小振りです)、ちょっと足をのばしてMt.EdenのEden Garden等で見られます
シルバーファーンはマオリ語ではPongaといいます。ヘゴと同じ仲間で、その新芽は人の握りこぶしくらいもあります。学名はCyathea dealbata。
ニュージーランドインフォメーションのマーク
オールブラックスのマーク