**みやび通信第19号(通刊第55号) 2004 (平成16) 年5月1日 発行:KAZU**

第 19 号

愛の生命


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 いつ聴いてもふるえがくる程、すばらしい歌声です。  デビューは12歳、以来35年間歌い続けてきました。歌った曲は数百曲、顔も名前も知らなくても絶対に聞いたことのある声です。「アクビ娘」、「魔法のマコちゃん」、金メダルへのターンの「プールにかけた青春」、「けろっこデメタン」、「進めゴレンジャー」、このあたりの曲を知っている人は当時ほとんど名前も顔も知らなかったのではと思います。それが、1977年「キャンディキャンディ」の大ヒットで一気に顔と名前が表に出ることに。

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 大体それまでのアニメ主題歌はアニメ歌手が歌うものが殆どで、水木一郎、堀江美都子、大杉久美子、ささきいさお、子門真人の五人が歌う曲で大半を占めていました。このアニメブーム以後アニメ主題歌はイメージ的なものが多くなり、歌う歌手もさまざまな人が手がけるようになっていきました。また、毎週流れるとあってコマーシャル面でも注目され、最初は新人歌手のデビュー曲に今ではかなりの大物歌手でもその宣伝効果をねらって歌うようになります。森口博子の機動戦士Zガンダム「水の星へ愛をこめて」や山瀬まみの機甲戦記ドラグナーの「スターライト・セレナーデ」、今は演歌歌手の長山洋子のファイブスターストーリーズの「瞳の中のファーラウェイ」、ラブ・ポジションの「素顔のままで」の二曲など無名時代の曲が結構あります。

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 さて、話を最初にもどしますが、「いつ聴いてもふるえがくる」曲は堀江美都子さんの「愛の生命」。この曲は宇宙戦艦ヤマトの挿入歌として岩崎宏美がエンディング「銀河伝説」のB面に入れている曲ですが、堀江美都子さんもカバーしています。これは本家以上、名曲中の名曲、絶品、なのです。
 堀江美都子さんは1957年生まれ、1969年にアニメ「紅三四郎」の主題歌でアニメデビュー、前述のとおり1977年「キャンディキャンディ」が大ヒット。その直後からロックポップ歌手としてオリジナルアルバム等の製作も行いライブビデオも発売 (「Ready MADONNA」1982年大阪厚生年金会館ライブ)。このライブは生で聴きました。ビデオ撮影機材の前の席でした。当時はまだビデオデッキを持っていなかった頃で、このビデオの定価が10000円くらい。高嶺の花でやっと最近中古を入手しました。1989年には20周年記念リサイタルを開催。これにも行きました。1999年に30周年を迎え、以後もアニメ歌手として歌い続けています。最近の曲としては「電光超特急ヒカリアン」、デビルチルドレンのエンディング「Bithday Smile」などがあります。
 アニメソングファンとしては原則的にシングル盤がコレクションの対象なのですが、挿入歌も多い堀江さんの曲を集めるにはアルバムも必携です。単に過去のシングル盤を集めただけのアルバムもありますが、「アニメロマンの世界」などは殆ど挿入歌だけで構成されていて貴重な音源です。

1982年大阪厚生年金会館ライブから

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 ここで写真や曲をご紹介したいのはヤマヤマですが、現役バリバリの人気歌手なのでオフィシャルページをご紹介するにとどめます。
ミッチネット