**みやび通信第29号(通刊第65号) 2005 (平成17) 年6月12日 発行:KAZU**
第 29 号
龍 野 城
隅 櫓
もう随分前になりますが、兵庫県龍野市龍野町にある龍野城を訪ねました。姫路からJR姫新線に乗り、本龍野で下車、歩いて15分くらいの所にあります。1499年(明応8年)に赤松村秀によって築城されたというこの龍野城を今回ご紹介します。もう二十年位前の写真なので現在と幾分違うかもしれません。ご了承ください。
龍野城は最初山城として現在の近世城郭の裏手にそびえる山の上に築城されましたが、後世現在の平山城になりました。歴史の方はそちらの専門のページを見ていただくとして、ここの見どころは石垣と塀でしょうか。一見無造作に積み上げられた石垣と白壁がきれいです。
大手門
大手門は櫓門で多門櫓を備えた立派な門です。門としては小振りですが見応えは十分。内側から見ると埋門で本丸からは下る形で門が築かれています。
埋 門
本丸には本丸御殿が復元されています。内部は資料館・図書館となっているそうですが、僕が訪れた時にはなかったように思います。この復元御殿の一番の見どころは近世城郭御殿の典型的な武家式書院造の部屋。普通観光地の御殿などではなかなか近くで見ることができないのですが、ここではすぐ間近に見ることができるので興味のある方には大変参考になるものです。
本丸御殿
龍野の町は揖保川の豊富な水に支えられて、昔から薄口醤油の生産が盛んなところです。城のすぐ近くに「うすくち龍野醤油資料館」などもあり、小さな町ですがきれいなところです。城以外にも散策するのに良いですよ。時間と脚力に余裕がある方はかつての山城跡を訪ねてみるのもいいかもしれません。