**みやび通信第30号(通刊第66号) 2005 (平成17) 年8月12日 発行:KAZU**
第 30 号
名古屋城
大小天守閣
愛知万博を訪ねた折りに名古屋城に寄ってきました。今回はお城が目的でなかったので十分な時間を取ることができなかったこととお天気がよくなかったので空が真っ白、白壁の城が映えない写真なのですが、名古屋城散策の参考にご覧ください。今回のコースで天守閣や展示施設へは全く入らずに約1時間、内部を見て外堀の外からの眺めも楽しむなら3時間はほしいところです。( 地図はクリックしていただくと大きくなります)
さて、歴史的な説明は例によってその専門のページを見ていただくとして、名古屋城の一番の見どころは男性的な石垣です。天守台の石垣は素人目にみても“ちょっとちがうぞ”という感じがします。下部で外へ広かった「扇勾配」という湾曲した石積みで、柔らかい地盤に安定した天守閣を築く方法として加藤清正が考案したとされています。この石垣をじっくり見ながら回ってみてください。
名古屋城観覧は有料になっており正門と東門の二カ所に入口があります。開園は午前9時から午後4時半まで、観覧料は大人500円、中学生以下は100円となっています。現在愛知万博の入場券をお持ちなら団体扱いで入ることができます。園内には庭園、梅林、ぼたん園、有名ななんじゃもんじゃの木などもあります。今回は余りの暑さに庭園部分は素通りしてきましたが。 さらに時間のある方は有料区域外にも外堀、石垣、門が残っており、今回私も見ることができませんでしたが、北外堀の北側からは西北隅櫓をみることができます。
愛知万博へ行かれた折りに寄ってみられてはいかがですか。
今回のルート
(1)
東門
地下鉄市役所前からはこの入口が近いです。今回はここから入らず旧二之丸敷地内にある愛知県体育館の脇を通って正門へ向かいました。
(2)
二之丸大手二之門
人通りの少ない体育館横の細い道にあります。乗用車が通れる状態になっています。枡形の外門にあたるもので、がっしりとして威厳があります。
(3)
南外堀
表通りの二之丸交差点から撮影。向こうの方に二之丸大手二之門が見えています。
(4)
正門
明治43年に江戸城蓮池御門が移築されましたが、第二次対戦で焼失。昭和34年に再建。入園門となっています。
(5)
西南隅櫓
いわゆる坤櫓です。重要文化財。濃尾大地震で崩れたそうですが宮内省により修復されています。
(6)
橋台剣塀
大小天守閣を結ぶ橋台の西側にあり、廂に槍の穂先を並べた忍返しを備えた塀。
(7)
不明門
塀の下をくぐる埋門で、秘密の門として「明かずの門」だったそうです。軒には剣塀が施されてます。第二次大戦で焼失、昭和53年に元の形に復元されています。
(8)
本丸御殿跡
武家式書院造りの御殿として京都二条城の二之丸御殿と双璧をなす貴重なものであったそうです。第二次大戦で焼失。
(9)
旧二之丸東二之門
本来ここは本丸東二之門ですが、二之丸に愛知県体育館が建設された折りに解体され、47年にここへ移築されたそうです。東鉄門と言われ、外門で枡形門であったとのこと。
(10)
清正石
天守閣の石積みを命じられた加藤清正が自ら音頭をとって運ばせたという石。実は伝説だとか。
(11)
表二之門
本丸への堅牢な枡形門。鉄板張りで、壁には鉄砲狭間を開いています。
(12)
東南隅櫓
いわゆる巽櫓で、これも重要文化財。